彼女たちは、隠さない。
義足も、過去も、痛みも。
すべてを抱えたまま、
自らの存在と向き合い、まっすぐに「今」を生きている。
隠すのではなく、見せる。
それは、痛みではなく──意志のかたち。
誰かの基準ではなく、「自分のままで在る」ことの美しさを、彼女たちは体現している。
強さとしなやかさ。
対極に思えるそのふたつが、
ひとつの身体のなかで共存し、新たな美の輪郭をかたちづくっていく。
彼女たちは、自らのまなざしで「美」を更新している。
病や事故を経て、 義足で生きるアスリート、アーティスト、会社員たち。
彼女たちに宿る意志と美しさ、そして生きるエネルギーを写しとった。