越智貴雄

「カレンダー支援」プロジェクト

「カレンダー支援」プロジェクト

2012年12月、ある女子陸上選手から越智貴雄宛に1通のメールが届いた。

女子選手「私的にほぼスッポンポンで越智さんにかっこ良く撮ってもらいたい!」

僕は、すかさずメールを返した。「ヌード写真撮って、それをどうしますか?」

「脱ぎたいんです(笑)」

 とにかく僕は、彼女の本心が知りたくて、何度も選手とメールと電話でやりとりを繰り返した。彼女から「陸上選手としてやっていくことに対して本気を見せたい。本気を見せるのに、着飾るものは何もいらない」と言われ時、僕はハッとした。ドキッとした。本気を撮るってどういうことだろうかと。今までも本気で撮ってきた。でも選手から「本気を見せたい」といわれ、僕はどう撮るか考えた。

 一昨年、彼女が資金難で苦しみ、国際大会への出場すらままならなかった経緯を知っていたこともあり、それを一つのテーマにできないかと考えた。そして、彼女の人並みはずれた突破力と力強いエネルギーを写真で表現したいと思った。

 彼女の本気に僕も「真正面」から向き合う。そして、彼女の思いを聞けば聞くほど、ヌードとかいうのはどうでもよく、ただ、彼女の心からの強い気持ちを何がなんでも写真でとらえたくなった。

【撮影という「闘いの場」】

 撮影は、2月上旬、都内のスタジオで行なった。メイク担当は、資生堂さんの全面協力でヘア&メーキャップアーティストの篠塚さんが担当。篠塚さんは、ツバキCMのメイクを担当であり、NY、パリコレクションなど第一線で活躍されている方だけに迫力満点だった。何よりもモデルのことを考え、この世で誰よりもきれいに、しかも力強く見えるようにする手腕は、言葉では言い尽くせない。お仕事をご一緒できたこと、誇りに思う。

 撮影コンセプトは、力強い、元気でいつも前向きな彼女を表現すること。しかし、資金難など、競技生活での苦しい局面も表現する必要があると感じたので、そういう場面の撮影ではじょうろから大量の水を何度も何度も彼女にぶっかけた。室内とはいえ、2月の寒い時期、さぞ辛かったと思う。しかし、集中力は最後まで途切れなかった。彼女の鍛え上げられた肉体美が、どんな撮影にも瞬時に対応してくれたので、僕も夢中でシャッターを押した。そして、彼女と僕が表現したかった写真が完成した。彼女が一人のアスリートとして、真摯に陸上に向き合ってきた結晶が誕生したのだ。

【応援のお願い】

 この「結晶」を僕は多くの人に見ていただきたいと思っています。そして大勢の人に理解していただき、応援をしていただけたらと考え、この大胆な肉体美を掲載した「陸上選手カレンダー」を作成しました。売上金の一部は彼女の選手活動資金にあてます。

 カレンダーのサイズは見開きA3サイズ。上半分に写真が1~2カット(計10カット)、下半分には「3月」始まりの2か月分ずつ暦が入っています。「2012年3月から2013年4月」までのカレンダーという少々変わったカレンダーではありますが、「選手の応援グッズ」として楽しんでいただければ幸いです。

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